第29回 ベルクソン哲学研究会@福岡大学

2011年春の研究会(第29回)

日時 : 2011年3月26日(土)
場所 : 福岡大学 A棟 A101教室
http://www.fukuoka-u.ac.jp/unv_gide/access/index.html

◆個人発表

13:30-14:30
天野 恵美理 氏(京都大学)「Durée n’est pas le temps! ーヴァリアントからの逆照射により『物質
と記憶』の諸問題を解く」
14:45-15:45
吉野 斉志 氏(愛知県立芸術大学)「『物質と記憶』における功利性と自由の問題」(仮題)」
16:00-17:00
平井 靖史 氏(福岡大学)「ベルクソンの時間存在論とその諸帰結(仮題)」

(世話人 平井靖史)

 

ベルクソン哲学研究会ホームページ http://berutetsuken.net/

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アルチュール・ランボー「曙」

サイトの方からコンテンツを少しづつ移動する。
ランボーに出会わなかったら、武蔵美でフランス語とらなかっただろうし、フランス語とらなかったなら、きっと哲学の道に入ることもなかっただろうな。

アルチュール・ランボー「曙」(『イリュミナシオン』所収)

夏の曙を懐(いだ)いてしまった。
立ち並ぶ宮殿の前に、身動きするものは何もなかった。水は死んでいた。影たちのキャンプも、まだ森の道に留まっていた。僕は、歩きながら、生き生きとしてほの暖かい息吹たちをつぎつぎと目覚めさせていったんだ。するとね、小石たちが瞼を開いた。翼の群れが音もなく舞い上がった。
最初の挙動はと言えば、初々しくも蒼ざめた煌めきにあふれていた小径で、一輪の花が僕に名を告げてくれたことだった。
モミの木越しに髪を振り乱すブロンドの滝に微笑みかけた僕は、その銀ギラの峰に、女神の姿を認めたんだ。
そこで僕は、一枚一枚そのヴェールを剥(む)いていった。並木道では、腕を振り振り。原っぱを抜けるときには、雄鶏のやつに密告してね。大きな街にはいると、女神は教会の鐘やドームにまぎれて、姿をくらましてしまって。それでも僕は、大理石の河岸を乞食みたいに駆けずり回っては、彼女を追い続けた。
道を登りきったところ、月桂樹のある辺りかな、ついに僕は、集めたヴェールで彼女をふわりと取り巻いたんだ。ふと、彼女の茫漠たる身体が、かすかに匂いたった。曙と子供は、樹の足元に倒れ込んだ。
目覚めれば、正午だった。

(訳 平井靖史、2006年11月、2011年4月修正)

原文は、こちらなどで。

ZAGGmate for iPad 到着〜


渡仏前に注文してて、すっかり忘れてたものが、届いていたことに今日気づきました(笑)。

こんな外装。

 

iPad用のbluetoothキーボードですが、特徴はiPadと同サイズにできていて、すっぽりカバーになるというところ。

 

裏面のゴム足は付属してたのでつけてみましたが、あまり美しくないので、はずそっかな、別に傷とかにそんなに神経質な人間でもないので。

 

やっぱり、ipadのいいところは、こうして縦長面で編集できるというところ。
今回も出張でAir持って行きましたが、軽くて重宝したのですが、やっぱりA4を縦長に表示できないのは少々窮屈に感じることが多かったです。なので、iPadで読んでは、Airで編集、という作業でした。

気が効いてるな、と思ったのは、ファンクションキー周り。ちゃんとiPad用に最適化されていて、ホームボタンや、Spotlight、スライドショー、ソフトウェアキーボード格納トグル、画面オフなど、右側には、iPod再生、次曲、前曲、音量など。
画面OFFは、iPad上面のとは異なり、オンにした時にロック解除不要の、単純に画面のみのオンオフ切り替えです。これが何気にいいですね。

Bergson et ses usages (colloque internationale à Toulouse)

ユーロフィロゾフィの枠組みで開催されたトゥールーズでのコロック。
ピエール・モンテベロ、アルノー・フランソワ、藤田尚志さんの企画で、「ベルクソンとその諸用法」というテーマで行われました。発表者は、発表順に、藤田さん、スヨンさん、私(平井)、ポール=アントワヌ・ミケル、永野拓也さん、モンテベロ氏(飛び入り参加)。
スヨンさん以外は、昨年福岡で開催したコロックと同じメンバーで、前回をホームとすれば、今回はそのアウェイ戦という感じ。

colloque toulouse
タイトル通り、ベルクソンを広く他の領域へと突き出させる形の、内容的にも多様な展開になりました。

私は「出来事は変化するか?ベルクソン対マクタガート」という題目で話しました。
フランスではマクタガートはほとんど知られていないようで、同時期のともに時間論の哲学者の代表選手と呼べる哲学者であるだけに、このすれ違いはもったいないように思います。そこでマクタガートに端を発する英米の時間論によって相当な発展を見た時間論をめぐる諸概念の精錬を、ベルクソンに適用しなおすことで、ベルクソンの時間論の大枠を外的に照らし出すということを試みてみました。

結論から言うと、ベルクソンは「A変化を認めないA系列主義」という珍妙な立場になります。

過去と現在の実在を認め未来を認めない彼の立場は、外見からすると現在主義でも永久主義でもなくTooleyらによって提唱される「オープンフューチャー理論」に位置づけられそうですが、過去の存在論的身分をめぐって決定的な違いがあります。

第一に、過去自動保存説の含意を展開すると、現在と過去が同時存在する、過去は過ぎ去らない(=「もはやない」ものではない)、など特殊なテーゼがいくつか導かれます。

さらに第二に、過去と現在の同時生成説から、時間様相を本質的なものと見なしつつもA変化(未来→現在→過去)それ自体を認めないというベルクソンの特異な立場が浮かび上がってきます。というのも、未来の非実在ゆえに、出来事の未来から現在への変化は認められないし、現在過去同時生成説ゆえに、出来事の現在から過去への変化も認められません(現在は過去にならない)。結果、A変化を全体として認めない。

多くのA理論家が、A変化を必須なものと見なした上でこれを確保するために、(マクタガートの指摘する)「A変化に内在する矛盾」を解消ないし解決しようと頑張るのにたいして、ベルクソンは、A理論家であるためにA変化を認める必要がない可能性を提示している点で、たいへん独特であるのではないか。そんなこんな。

そこで、ベルクソンにおける「出来事」概念のありか、デイヴィッドソンの出来事概念との差異化、ベルクソン内に厳然と存在するB系列(不変の先後関係によって定義される出来事の系列)、そこで「日付」が果たす決定的な役割、ベルクソンにおける過去の不可侵性と反復不能性の区別と関係、などなどをからめて論じました。
ただ、まだまだ問題は山積みで、つぎつぎと疑問がわいてきます。引き続き検討を進めていきたいと思います。

ーーーーー
コロック終了後は、アルノー・フランソワの案内で、トゥールーズ市内名所を簡単に経由しながら、まずはお茶へ。

これはトゥールーズで一番古いおうちだそうです。


乾杯した後、別なバスク料理のお店に連れて行ってもらって(聖バレンタインのお祝いの翌日で、レストランが軒並み代休?をとていて、やっと見つかったのがこのお店)、みんなで小皿料理をつまみながら、がやがやと楽しい晩餐を過ごしましたとさ。
おしまい。

出張短期滞在フランスでネット接続

イーモバイルのHTC Aria、今回早速活躍してくれました~。

オランジュのPass Clé3G+という、sans abonnementで48時間無制限接続のSIMが10ユーロで買えます。住所なし、パスポート提示でプリペイド購入というシステム。

日本で買ったiPhoneはSIMロックかかってますので、もちろんそのままでは使えません。でも、AriaはSIMフリーなので、差し替えれば、フランス国内のOrangeの3G回線につながります。あ、キャリア(operateur)の選択と、APNのマニュアル設定はもちろん必要。

そして、Ariaのポータブルwifiホットスポット機能(テザリング)のおかげで、他のiPhone、iPad、MacBook Airぜんぶつながってくれるわけです♪快適ぃ!

メールチェックや地図でお店さがしたり、ちょっとしたことでもつながるのは、やっぱり便利。これが48時間(実際には+半日くらい使えました)で€10は、個人的には安く感じます。

ただ、パリでは日本と比べると回線おそいですね、懐かしい遅さ(笑)。
でもないより格段にマシですから文句は言えません。SFRのだともう少しマシだったのかなあ?

この記事も、移動のTGVから更新中。各座席に電源完備なので、テザリングで消耗するバッテリも気にしないでつなぎ放題できるのもうれしいところ。

Journée “Bergson et ses usages” – Université de Toulouse

トゥールーズでしゃべってきます。昨年3月に福岡でやったシンポの、アウェイ版という感じです。。
私はベルクソンとマクタガート、時間の形而上学としてベルクソンはどういう位置づけになるかという話をしてきます〜。

 

Journée “Bergson et ses usages” – Université de Toulouse

Journée d’étude internationale EuroPhilosophie

“Bergson et ses usages”

organisée par Hisashi Fujita (scholar boursier EuroPhilosophie) et Arnaud François (coordinateur local EuroPhilosophie à l’Université de Toulouse)

Université Toulouse II-Le Mirail, Maison de la recherche, salle D 31

15 février 2011, 9h-18h

- 9h : Hisashi Fujita (Université Kuyshu Sangyo, Japon) : « Désir et joie : deux philosophies politiques de la vie (Deleuze ou Bergson II) » (titre provisoire)
- 10h : Su-Young Hwang (Université Hallym, Corée du Sud) : « L’évolution et la contingence : l’évolutionnisme de Bergson en comparaison avec R. Dawkins et S. Jay Gould »
- 11h : pause café
- 11h30 : Yasushi Hirai (Université de Fukuoka, Japon) : « Les événements changent-ils ? Bergson contre McTaggart »

- 13h : déjeuner

- 14h30 : Takuya Nagano (Kumamoto National College of Technology, Japon) : « L’arithmétisation bergsonienne de la durée : pour une confrontation de sa philosophie avec la relativité »
- 15h30 : Paul-Antoine Miquel (Université de Nice-Sophia-Antipolis) : « Épistémologie non fondationnelle et métaphysique de la nature »
- 16h30 : discussion générale

音声入力で翻訳・辞書

Talk To Me : 携帯に話しかければ翻訳+話してくれちゃう!Android アプリ325

という記事で紹介されていたのを、試してみた。記事では日本語の音声入力は未対応ということですが、実際には現時点では対応しています。

日本語からフランス語。音声入力はかなり正確で、自動的に翻訳、それをフランス語で読み上げてくれるのだが、この読み上げの発音がやたらいい。どうなっているんだろうか。単語レベルでつぎはぎした感じがまったくない。smart.fmの時もそう感じたなあ。
日本語の機械読み上げって、 実は世界的に見ても相当遅れてるのかな、それとも相当難しいのか。

ちなみに

音声入力に関しては、googleのそれで感動している人は、ぜひamivoiceの製品を使ってみてほしい。iPhoneなら「音声認識メール」というアプリ。すごいgoogleをさらにしのぐ性能に感動します。

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