2019年 7月 の記事

京都大学文学研究科にてライプニッツの集中講義

ライプニッツ解釈において、彼の哲学を決定論の一種と見なして済ます立場がある(Adams (1994), Griffin (2013)など)。ベルクソン『意識に直接与えられたものについての試論』も、一定の留保をつけつつも、決定論という言い方を用いている(拙訳、ちくま文庫、二三四頁)。

本講義では、自由の問題を、これと密接に関連する、連続創造説、協働説、予定調和説、さらにそこに胚胎されているライプニッツ固有の時間概念の観点から近年の諸解釈を検討しつつ再吟味する。最近刊行されたベルクソン『時間観念の歴史 コレージュ・ド・フランス講義』におけるライプニッツの扱いにも触れる。

自由、持続、時間、永遠、自発性、作者性、偶然性といった概念装置が近世の哲学においてどのように議論されてきたか、また現在どのような諸理論が提示され、それらの対立点がどこに存するかを理解できるようになる。

基本的には以下の計画に沿って進める。ただし、講義の進み具合などに応じて、扱う項目や順序等は変更する。

授業計画(仮)
第1回 イントロダクション:授業の進め方、文献の紹介、履修上の注意
第2回~第5回 ライプニッツと自由:モナドロジーの基礎、自由の四要素
第6回~第8回 デカルトとスピノザにおける自由:意志と行為と観念の観念
第9回~第12回 創造と同時性の問題:一挙性という時間
第13回~第14回 自発性・作者性・偶然性:時間と自由
第15回 振り返りと総括

日時:2019年8月
20日(火)10:30〜18:00
21日(水)10:30〜18:00
22日(木)10:30〜18:00
23日(金)10:30〜16:15

 

生理研研究会2019 認知神経科学の先端「脳の理論から身体・世界へ」での口頭発表

生理研研究会2019 認知神経科学の先端「脳の理論から身体・世界へ」

公募講演枠に採択されました。そもそも「何かを再認すること」一般が、どのような時間的変形により可能になるかを論じる予定です。単なる類的識別から個物の同定(identification)まで。

  • 研究会日時: 2019年9月1日(日)15:00 ~ 9月2日(月)17:20
  • 受付開始: 2019年9月1日(日)は14:30開始。9月2日(月)は9:30開始。
  • 講演会場: 生理学研究所1F大会議室
  • 参加費: 無料 (Get-togetherとコーヒーブレークの実費を別途徴収します)
  • 提案代表者:島崎 秀昭(京都大学 大学院情報学研究科)
    所内対応教官:磯田 昌岐(生理学研究所 認知行動発達研究部門)
    世話人:吉田 正俊 (生理学研究所 認知行動発達研究部門)
  • 問い合わせ先:認知行動発達研究部門 吉田 正俊 (myoshi@nips.ac.jp)

https://t.co/MF7PKVCtSl?amp=1

『時間観念の歴史 コレージュ・ド・フランス講義 1902−1903年度』関連イベント第一・第二弾

  1. 「ベルクソン伝説の講義を語る」アンリ・ベルクソン『時間観念の歴史』刊行記念 トークイベント(藤田尚志×平井靖史)https://docs.google.com/forms/d/1SPR7cq4JoX5Xl1vw86DX7XvrmY3Zmbn5tzpqujfv0UM/viewform?edit_requested=true
    • 日時:8月2日(金)19:30~21:00(開場19:00)
    • 場所:本のあるところajiro(〒810-0001 福岡市中央区天神3-6-8 天神ミツヤマビル1B)
    • 参加費:1000円(1ドリンク込)
    • お問い合わせ:ajirobooks@gmail.com(担当:藤枝)
  2. 哲学と時間:ベルクソン『コレージュ・ド・フランス講義 時間観念の歴史』合評会
    • PBJ(Project Bergson in Japan)主催・日仏哲学会後援
    • 日時::9月6日(金)13:30~16:30
    • 場所:学習院大学 南3号館103教室
    • 書評者:納富信留(東京大学)・鈴木泉(東京大学)
    • 応答者:藤田尚志(九州産業大学)・平井靖史(福岡大学)