2011年 3月 の記事

第29回 ベルクソン哲学研究会中止のお知らせ

管理人&今回の研究会世話人の平井です。
今回の災害でご自身あるいは近親の方が被害に遭われた方に、心からお見舞いを申し上げます。
予断を許さない状況のなかで、来週末に迫った研究会の開催を、断念せざるを得ないと判断いたしました。
無念です。

一刻も早く正常な生活を取り戻し、ふたたび、次の研究会で、皆さんと元気な顔を合わせ、活発に意見を交わし、実り多い討論を重ね、楽しい宴をもちたいと、そのことを切に願います。

どうか皆さんの周りに、日本に、少しでも平穏で明るい変化が訪れますように。

平井靖史

 

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第28回 ベルクソン哲学研究会 発表原稿

3月に開催される第29回ベルクソン哲学研究会での平井の発表は、2010年9月に開催された第28回での発表の事実上続きの議論になります。もちろん発表は可能な限り完結した形で行われる予定ですが、事前に前回原稿に目を通しておいていただけると、議論展開のトレースがよりスムースになるかと思います。

第28回ベルクソン哲学研究会での発表原稿(平井靖史「ベルクソンの時間存在論―直接想起説と濃縮説について」)は、こちらからPDFでダウンロードいただけます。

 

第29回 ベルクソン哲学研究会@福岡大学 パンフレット出来☆

パンフレット、ちょっと頑張って作ってみました♪

こちらからダウンロードいただけます(PDFファイル)。

第29回 ベルクソン哲学研究会@福岡大学

2011年春の研究会(第29回)

日時 : 2011年3月26日(土)
場所 : 福岡大学 A棟 A101教室
http://www.fukuoka-u.ac.jp/unv_gide/access/index.html

◆個人発表

13:30-14:30
天野 恵美理 氏(京都大学)「Durée n’est pas le temps! ーヴァリアントからの逆照射により『物質
と記憶』の諸問題を解く」
14:45-15:45
吉野 斉志 氏(愛知県立芸術大学)「『物質と記憶』における功利性と自由の問題」(仮題)」
16:00-17:00
平井 靖史 氏(福岡大学)「ベルクソンの時間存在論とその諸帰結(仮題)」

(世話人 平井靖史)

 

ベルクソン哲学研究会ホームページ http://berutetsuken.net/

アルチュール・ランボー「曙」

サイトの方からコンテンツを少しづつ移動する。
ランボーに出会わなかったら、武蔵美でフランス語とらなかっただろうし、フランス語とらなかったなら、きっと哲学の道に入ることもなかっただろうな。

アルチュール・ランボー「曙」(『イリュミナシオン』所収)

夏の曙を懐(いだ)いてしまった。
立ち並ぶ宮殿の前に、身動きするものは何もなかった。水は死んでいた。影たちのキャンプも、まだ森の道に留まっていた。僕は、歩きながら、生き生きとしてほの暖かい息吹たちをつぎつぎと目覚めさせていったんだ。するとね、小石たちが瞼を開いた。翼の群れが音もなく舞い上がった。
最初の挙動はと言えば、初々しくも蒼ざめた煌めきにあふれていた小径で、一輪の花が僕に名を告げてくれたことだった。
モミの木越しに髪を振り乱すブロンドの滝に微笑みかけた僕は、その銀ギラの峰に、女神の姿を認めたんだ。
そこで僕は、一枚一枚そのヴェールを剥(む)いていった。並木道では、腕を振り振り。原っぱを抜けるときには、雄鶏のやつに密告してね。大きな街にはいると、女神は教会の鐘やドームにまぎれて、姿をくらましてしまって。それでも僕は、大理石の河岸を乞食みたいに駆けずり回っては、彼女を追い続けた。
道を登りきったところ、月桂樹のある辺りかな、ついに僕は、集めたヴェールで彼女をふわりと取り巻いたんだ。ふと、彼女の茫漠たる身体が、かすかに匂いたった。曙と子供は、樹の足元に倒れ込んだ。
目覚めれば、正午だった。

(訳 平井靖史、2006年11月、2011年4月修正)

原文は、こちらなどで。