2010年 4月 の記事

シューズで音楽を鳴らす。nike。

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国際シンポジウム「思考と運動 アリストテレス、ベルクソン、ドゥルーズ」

colloque affiche福岡で、フランス語で、哲学の、国際シンポジウム。

去る3月27日〔土〕に、九州日仏学館にて開催。

おかげさまで、無事に終了することができました〜(^^)。

今回のシンポジウムは、2009年度から九州産業大学に着任された気鋭のフランス哲学者藤田尚志さんの呼びかけで、卓越したベルクソン研究者である熊本高等専門学校の永野拓也さんと私の三名で、予算を持ち寄り、フランス人研究者招聘から会場確保、原稿翻訳、ポスター作成など完全に手弁当で行った、国際シンポジウムでした。母体団体なしでやるということで、たとえばポスターに掲載する「後援」の文句ひとつとってもなかなか理解を得るのに苦労したところがありましたが、無事に終わって、達成感もひとしおというところ。

正直、聴講される方の動員数については、不安材料が多かったのも事実です。福岡は日本の中では比較的大都市の内に数えられるところですが、こと哲学に関してみれば、とりわけ活発というわけではありません。フランス哲学ともなれば、専門の研究者の数ですら、数えるほどです。

受付をしていただいたボランティア・バイトの方々

しかしふたを開けてみれば、午前中から一日を通して、常に20数名以上の聴講者の方が熱心に耳(と頭(笑))を傾けてくださり、予想を遙かに上回る成功を収めることができました。

チラシ裏面

会場では今後のためにアンケートにご協力いただきましたが、心配していた難易度と満足度の相関についても、総じて「難易度高い」が「興味深い」といううれしい評価。遠くは関東関西から、近県からも多くの方にお越しいただきましたが(中学教員という方も!)、知人・友人以外でも、ポスターを見てお越しいただいた方が多かったのはうれしく思いました。というのも、ポスターおよびチラシは、武蔵野美術大学時代からの親友である伴野亜希子さん(東京在住)にお願いしてデザインしてもらったものだったからです。特にチラシは、裏表で画像がすかし絵になっているという、手の込んだもの。お手元にお持ちの方は、ぜひ記念に保管してくださいね♪またもちろん、ネット上でも九州日仏学館のHPや、各研究者のサイトで告知しており、もちろんそこを通じていらした方も一定数おられました。

会場をお借りした九州日仏学館の地の利も有利に働きました。都心で、地下鉄駅すぐ近くというすばらしい好立地!しかも一番広い部屋をご用意していただきました。開催のためにご尽力いただいた九州日仏学館のスタッフの皆さんにも、この場をお借りしてお礼申し上げます。

ここでプログラムを。

セッション1 形而上学/現象学:運動と知覚   ピエール・ロドリゴ(ブルゴーニュ大学)×平井靖史(福岡大学)
10:00-10:30 ピエール・ロドリゴ(仏・ブルゴーニュ大学)
アリストテレスとメルロ=ポンティにおける知覚・身体・肉
10:30-11:00 平井靖史(福岡大学)
ブラインドサイトをベルクソン的に解釈する——運動の相のもとに見られた知覚、剥離か非決定か
11:00-12:00 討議
休憩(12 :00-14 :00)
セッション2 エピステモロジー:運動とシステム   ポール=アントワーヌ・ミケル(ニース大学)×永野拓也(熊本高等専門学校)
14:00-14:30 ポール=アントワーヌ・ミケル(ニース大学)
ベルクソン哲学におけるアリストテレス的カテゴリー(現勢態と潜勢態)の顛倒
14:30-15:00 永野拓也(熊本高等専門学校)
数学的構成の内省的基礎——ブラウアーの直観主義とベルクソン
15:00-15:40 討議
休憩(15 :40-16 :00)
セッション3 現代思想:運動とイメージ   ピエール・モンテベロ(トゥールーズ大学)×藤田尚志(九州産業大学)
16:00-16:30 ピエール・モンテベロ(トゥールーズ大学)
ドゥルーズにおける思考・イマージュ・信じること
16:30-17:00 藤田尚志(九州産業大学)
デジャヴをめぐって:偽なるものの力と記憶の無為——ドゥルーズか、ベルクソンかIII
17:00-18:00 討議および全体討議
懇親会(18 :30-20 :30) ※どなたでもご参加いただけます(要参加費)。

ロドリゴ氏の卓抜な現象学入門から幕を開け、藤田さんのドゥルーズ&ベルクソン論まで、6本の講演と質疑。

私自身は同様の仏語シンポジウムでの発表は二回目ですが(一度目は2007のEC『創造的進化』シンポ)、特に質疑の時のマナーなど、あとから反省することも多く、勉強になりました。

コロック終了後、楽しい懇親会でのひととき。

多くの方から、九州でまたやってほしいとメッセージをいただきました。関東圏でやるのとはまた違う客層ですが、フランス語による哲学の討議に対して、これだけの潜在的な需要があることを証明できたのは、大きな収穫でした。会場にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。