PBJ-MM【出版】『ベルクソン『物質と記憶』を診断する』

shindanベルクソン『物質と記憶』を診断する
——時間経験の哲学・意識の科学・美学・倫理学への展開
平井靖史・藤田尚志・安孫子信 編
2016年11月に開催された第二回国際シンポジウム(PBJ通算第八回)の論集。『ベルクソン 『物質と記憶』を解剖する』の続編です。
村山達也/カミーユ・リキエ(天野恵美理訳)/藤田尚志/檜垣立哉/村山達也/バリー・デイントン(木山裕登訳)/清水将吾/平井靖史/永野拓也/デイヴィッド・クレプス(齋藤俊太訳)/太田宏之/マイケル・R・ケリー(山根秀介訳)/ジャン=リュック・プチ(原健一+田村康貴訳) /兼本浩祐/三宅岳史/ユリア・ポドロガ(持地秀紀訳)/増田靖彦、書肆心水、2017年10月。
詳細はPBJホームページ内Bookセクションへ。

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書評 藤田尚志・宮野真生子編『愛・性・家族の哲学』全三巻 (ナカニシヤ出版、2016 年)

日仏哲学会会誌である『フランス哲学・思想研究』の最新号に、藤田尚志・宮野真生子編『愛・性・家族の哲学』全三巻 (ナカニシヤ出版、2016 年)の書評を執筆いたしました。

http://sfjp-web.net/journal/journal/『フランス哲学・思想研究』第22号書評.pdf

書評『『物質と記憶』を解剖する 現代知覚理論・ 時間論・心の哲学との接続』 (書肆心水、2016 年)

平井 靖史・藤田 尚志・安孫子 信 編 『ベルクソン『物質と記憶』を解剖する 現代知覚理論・ 時間論・心の哲学との接続』 (書肆心水、2016 年)について、現時点までで把握している書評をご紹介します。

PBJウェブサイトのBooksページで紹介済みですが、今年の2月に週刊読書人にて、和歌山大学の小関彩子さんによる書評をご執筆いただいております。こちらから。

二本目となる書評として、北海道大学の村松正隆さんによるものが、日仏哲学会の論集『フランス哲学・思想研究』に掲載されました。ありがとうございました!

http://sfjp-web.net/journal/journal/『フランス哲学・思想研究』第22号書評.pdf

2017シンポジウム用ポスター・チラシ完成

今年度10月26日から開催されるベルクソン『物質と記憶』国際シンポジウムのフライヤーです!
いよいよ『物質と記憶』科研費も最終年度。今年は『『物質と記憶』入門』刊行20年になるフレデリック・ウォルムスを招くことができました。ぜひプログラムを眺めてみてください。

2017 告知用PDFファイル(日本語版・英語版、各表裏2頁。各画像ファイルはクリックで大きくなります)

  • JPG画像ファイルは拡大してからブラウザのメニューで保存できます(画質高)[Downloadable JPG files (highest resolution) below]。
  • 日本語版、表裏をPDF化したものはこちら [Japanese PDF recto & verso (middle size)]。
  • 英語版、表裏をPDF化したものはこちら [English PDF recto & verso (middle size)]。
  • PDF版はファイルサイズを優先して画質を若干下げています。
  • 画像なしのプログラム(文字列コピー可能)のPDFはこちら:日本語版英語版[English PDF w/o image]

2017ISTP(国際理論心理学会) で発表

明日からの8月21-25日にかけて立教大学で開催される、ISTP(国際理論心理学会)の二つのワークショップで発表します。

21日17:15-19:15に宮原克典さんのワークショップで、ベルクソンの創発が、通常の全体論的なそれと逆転して「減算的な」創発になっている点について。

Privative Emergence of Consciousness:

Bergson’s Temporal Extension Model

22日11:00-12:30に國領佳樹さんのワークショップでベルクソンの汎心論(汎質論)について。特に時間次元に訴えた組み合わせ問題の解法について。

Bergson’s Panpsychism and Memory Dualism

独立なWSですが、結果的に相補的な内容になっています。

日本時間学会に参加

2017.06.10-11 日本時間学会第九回大会@山口学芸大
公開シンポジウム
http://www.rits.yamaguchi-u.ac.jp/?p=1657
全体スケジュール
http://timestudies.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2017/03/平成29年度第1号-大会お知らせ号4月1日発行.pdf
個別発表
http://timestudies.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2017/05/自由報告発表タイムテーブルH29xlsx.pdf

初めて参加してきました。特に今回の公開シンポジウムは、心に学際的な時間論的アプローチで迫るというもので、PBJの主旨に共鳴する部分が多くかなり興味深く拝聴しましたが、そもそも時間学会そのものが非常に多彩な人材が集まっており、個人発表でも普段は聴けない類いの議論(応用数学、経済学、言語学、教育学、防災学、天文学etc)に大いに刺激を受けました。

シンポでは、天野薫さんがDecNef(フィードバックを与えて自分で自分の脳活動を変動させる手法)を用いることで意識状態と安静時アルファ波との「相関」を越えて「因果」と言えるって話がかなりクリア。竹村浩昌さんは灰白質ではなく「白質」(いわば神経のハイウェイって比喩をされていた)の研究をされていて珍しい話を聞けた。そんな深いところでアストロサイト、オリゴデンドロサイトたちがモニタリングしつつ神経束の振る舞いを変えていく動的な仕組みがここ5年くらいで分かってきたという点を質問して確認とった。すごい。そして時間学研究所の寺尾将彦さんは、バラバラの場所でちぐはぐ速度の異なる処理をしているのに、出力としての心の時空は安定した時間になっているのは、いったいどこで統合しているのかっていう話。ベイズ推定で確率と確率の掛け算をやって、よほどのことでない限りもともとのバイアスに保守的に順応させてるとか。この辺、脳内時間の多層性から、生体レベルでの現象的な時間スケールにどう寄与するのかっていう部分を埋める話なので、ベルクソンにとってもほんと重要。

ゲオルグ・ノルトフの講演会についてはまた。

セラ・トカイ『音楽家としての身体 音楽的運動性の現象学』

Serâ Tokay, Le corps musicien – Une phénoménologie de la motricité musicale, Liber, Montréal, 2016

2016年度PBJシンポジウムで招いたジャン=リュック・プチから紹介された書籍。

自身が一流の指揮者である著者が、音楽家の身体でなにが起きているのかを現象学的に論じている稀な書籍。そこでまなざしや呼吸、身振りが果たす役割を、具体的に解明している。現象学や神経科学の記述などはプチが監修したと聞いた。

第一章は「固有身体、キネステーゼ、音楽」。第二章は「音楽的感情の神経心理学的基礎」、第三章は「音楽における時間性」、第四章「コンサートでの間主観性」、第五章「オーケストラ指揮者の運動的エンパシー」という構成。

全般に具体的な楽節が例示されていて、音楽的素養があればさらに面白いのだろうな、と。第三章ではフッサールの時間図式が応用されているし、temporalité affectanteとしてのニュアンス、音楽的運動の多次元性など、他では見られないしなやかに行き届いた分析が、すごく新鮮。

これは翻訳されて広く哲学者だけでなく音楽家や音楽関係者の人にも読まれてほしいと強く思った。